@aromaさんの移動式蒸留装置「mobile aroma lab(モバイルアロマラボ)」による〝銀梅花-キンバイカ-〟の蒸留デモストレーションを見に行ってきました。
(場所:天神中央公園 イベント:福岡農林水産まつり)
@aromaさんといえば、天神ソラリアプラザにある精油の販売店ということしか知らなかったのですが、
今回知ったモバイルアロマラボでの活動では
未利用資源の活用しようと日本全国の原材料の植物の産地まで赴かれ、精油の蒸留を行われていて、精油の原料となる植物の魅力を発信されています。普段は東京でお仕事をなさってるとか。
トラック周辺の空気は銀梅花の爽やかな香りに包まれていて、大人だけでなくこどもたちまでもが「良い匂い〜」と声をあげていました。秋晴れの天気とよく合っていました。
水蒸気蒸留法は、植物から精油を抽出する最も一般的な方法です。
ざっくりご説明すると、、
原料となる植物を蒸気で熱すると、植物の細胞から芳香成分を含んだ蒸気が放出
↓
その液体を冷やして溜まったものを放置
↓
精油と蒸留水に分離して層になる
という形で、容器あるいは釜の中でそれが行われ精油が抽出されます。
蒸留の様子の動画をInstagramにあげているのでよかったらご覧ください。
右の植物:銀梅花
左のビーカー:色がついてる液体が精油、透明なのが蒸留水
こんなにくっきりと精油と蒸留水に分離するんですねぇ!
植物から精油を採取するのに、たいていの植物はその重量の1〜2%が精油になります。
1枚目の写真、青いシートの上に置かれているのが蒸留する前の大量の銀梅花。
また、精油の芳香成分は、
元となる原材料の植物や樹木の〈生育条件〉、〈収穫方法〉、〈生産する場所〉、
さらに〈抽出の技術〉、〈抽出に使う装置などの材質〉によっても変わり、大変デリケートで貴重なものです。
また、これらの条件や環境を整えていくことや、その他諸々のコストや資源がかかっていると考えたら…
釜に入る前の植物の量をみて拝みたくなりました。
精油を選ぶ時には、植物はどこで育ったのか、どんな方法で、どんな工場で抽出されたのか、
より信頼の高いところを品定めの基準として心に留めておくと、価値ある精油に出会えそうですね。