サロンの思い
ひとの手でできることーー”手当て”。
そして、
そこには相手のことを思う”気持ち”があります。
手から伝わるひとの心の温かさを、
今まで支えてくれた方々、
これから出会う方々に届けていきたい。
そんな意味を込めたサロン名です。
私がセラピストという道を選んだのは、ほんの小さな出来事がきっかけでした。
就職を決める大事な時期、長期にわたる作業で私は自分でも気づかないうちに心身ともに疲れていました。
そんなある日の夜、部屋で作業していると、姉が遊びにやってきました。普段は面倒くさがりでぼーっとしている姉ですが、私の疲労困憊した顔色をみて、
「あんたどーしたの?!」と血相を変えて心配し、すぐにベッドに寝かせ、アロマセラピーをもとに施術をはじめました。
姉はセラピストではないので、施術は軽く触れるくらいの簡単なものだったのですが、
施術よりなによりも印象に残っているのは、
その人の、「心配してくれる心」が見えた瞬間、
なんともいえない安心感に包まれたことと、
細い手がなによりも大きく、そして、あたたかく感じたことです。
姉は職業柄忙しくもあり厳しくもあるところに身を置いていて、
その当時は姉自身も色々悩んでいた時期でもありました。本当は姉も疲れているはずなのに、かまわず私を労ってくれました。
家族や身の周りの大切な人の、
自身では気づかない体や心の疲れのサインに気づくことができ、
共有し、安らぎを与えられる・・・
そんなことをして生きていきたい!と思うものに出会った瞬間でした。
「 “ひとの手” って、なんか山本さんらしいですね。」
以前働いていたサロンから独立すると決め、長く慕ってくださるお客様に自サロンの名前を伝えてから頂いたお言葉です。
どんなに時代が変わっても、優れた技術をもった機械であっても、
何にでも代えられないものは、
ひとの心であり、心から伝わる手の温もりでしょう。
これから出会うみなさまと心から向き合いながら、
触れることでわかる身体のサインを読み取りながら、
心身ともに健やかでいられるような手当て、
自分のことを大切にしていただける空間をつくり、
温もりとともにお届けしていきます。